みなさま、こんにちは。多機能型通所支援事業所リーノです。
「次はお友達の番だよ」と伝えると、うなずく。
それなのに、遊びが始まると先に手が出たり、列から離れたりする。
「分かっているのに、どうして待てないの?」と、親御さんも困ってしまいますよね。
「順番を知っている」と「待てる」は別のこと
順番を知っていることと、その場で待てることは、分けて考えたいところです。言葉では分かっていても、次のような事情が重なっているかもしれません。
- 自分の番がいつ来るのか、見通せない
- 早くやりたい気持ちが強い
- 近くの声や人との距離が負担になっている
リーノが最初に見ること
リーノ式療育では、表情、目線、言葉、身体の動きを細かく見て、普段の様子や感覚の特徴と合わせて考えます。
今は、やりたい気持ちが先に出ているのか。それとも、その場にいること自体に抵抗感があるのか。「待てない」という姿だけで理由を決めず、最初の関わりを選びます。
例:ボールを転がす交代遊び
ここからは、説明のための仮の場面です。
交代でボールを転がす遊びで、自分の番より先にボールへ手を伸ばしてしまう子がいるとします。
まず確かめるのは、「友達が終わったら自分の番」という流れを、本人が理解できているかどうかです。指示を聞いたときや、友達の様子を見たときの反応から探ります。
「順番だよ」を繰り返すだけでは、本人の「なぜそうしてしまうのか」というところに届かないかもしれません。
「やりたい!」は大切なチャンス
ここで大切なのは、遊びにとても前のめりな行動が見られていることです。「やりたい!」という自発的で能動的な姿が出ているということ。リーノでは、これを「内発的な動機付けが高まっている」と表現します。
動機付けが高まっているときこそ、社会性を身につけるチャンスです。やりたいからこそ、指示や約束が入りやすくなりますし、自分の願いをかなえるために相手の様子も見るようになります。この姿をいかに引き出すかを、大切に考えています。
「何分待てたか」だけで見ない
何分待てたかだけで評価しないことも大切です。たとえば、次のような姿です。
- 自分から友達の遊びを見た
- 手を止めた
- 「次?」と確かめた
本人が自分で取った小さな行動も、次の支援を考える手がかりになります。待てる時間を延ばす前に、負担が増えていないかも確認します。
リーノが目指すこと
目指すのは、友達と遊びたい気持ちを持ちながら、順番を待つ方法を少しずつ身につけることです。
松本市でお子さんの集団生活や順番待ちに悩まれている親御さんも、日頃の様子をリーノにお聞かせください。一緒に、今できる一歩を考えていきましょう。
多機能型通所支援事業所リーノ
作業療法士 梅内 峰宏
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