リーノ式療育コラム:子どもの困った行動を関わりのヒントに変える

こんにちは多機能型通所支援事業所リーノです。今回もコラムを発信します。
「片付けようと言うと泣く」「注意しても、同じことを繰り返す」。毎日こうした場面が続くと、どう対応すればよいのか迷いますよね。リーノ式療育では、目の前の行動だけで判断せず、その前後に何が起きているかに目を向けることを大切にしています。
その方法の一つが「ABC分析」です。名前は少し難しく感じるかもしれませんが、見るのは次の三つだけです。Aは行動の直前の出来事、Bは実際の行動、Cは行動の直後に起きたことです。「なぜこうするの?」という疑問を、具体的な出来事に分けて考えていきます。
例えば、片付けるように言われた子どもが泣き、大人が「もう少し遊んでいいよ」と伝えた場面を考えてみましょう。記録するのは、「片付けるように伝えた」「泣いた」「遊びを続けられた」という流れです。「わざと泣いた」「大人を困らせたい」といった子どもの気持ちの推測は、記録に混ぜず、いったん分けておきます。
同じ流れが繰り返されている場合、泣くことが遊びを続けるための手段になっている可能性があります。ただし、一度の出来事だけでは判断できません。片付け方が分からない、急に終わると言われて戸惑った、疲れていたなど、ほかの理由も考えます。
大きな声を出す、物を叩くといった行動についても同じです。声で何かを伝えようとしているのか、音や感触が気になっているのか、大人の反応が関係しているのか。表情や目線も参考になりますが、「笑っているからふざけている」と決めつけず、場面を重ねて確認します。
ご家庭では、気になった場面を一つだけ、短くメモすることから始められます。「夕方、片付けを伝えると泣いた。箱を指さすと一つ入れた」程度で十分です。うまくいった日との違いも残しておくと、必要な助けが見えてきます。
こうしたちょっとしたメモを残しておいていただくだけで、ご家庭でのかかわり方を一緒に考えるとても貴重な情報になります。
リーノでは、行動が減ったかどうかだけでなく、伝えたいことを伝えられたか、必要な助けを得られたかも見ています。安全に関わる場面では、記録よりも安全の確保を優先してください。家庭と療育での様子を持ち寄り、「この子には何が必要だろう」と一緒に考えることを大切に多機能型通所支援事業所リーノ
作業療法士 梅内 峰宏

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