発達に特徴があっても社会性はグングン育つ!!
みなさま、こんにちは。長野県塩尻市、松本市で児童発達支援、放課後等デイサービス、保育所等訪問を運営している多機能型通所支援事業所リーノです。発達に特性をお持ちのお子様の家族に少しでも有益な情報をお届けするため、コラムを定期的に配信します。
「何度言っても言うことを聞いてくれない」「わざと反抗しているように見える」――このようなお悩みを抱えている保護者の方は少なくありません。しかし、本当にお子さまは「言うことを聞こうとしていない」のでしょうか。
厚生労働省では、発達に特性のあるお子さまへの支援において、行動だけを見るのではなく、その背景や発達の特性を理解し、適切な支援につなげることが重要としています。
実際には、「言うことを聞かない」と見える行動にも、さまざまな理由があります。
例えば、
・話の内容を十分に理解できていない
・今やっていることを急にやめることが難しい
・次に何をすればよいか分からない
・自分の気持ちを言葉でうまく表現できない
・不安や疲れが強く、行動を切り替えられない
このように、お子さま自身が困っていることが背景となっている場合があります。
一方で、もう一つ大切な視点があります。それは、過去の経験から学習した結果として、その行動が続いている場合があるということです。
例えば、「片付けを嫌がると大人が代わりに片付けてくれた」「泣いて抵抗するとやらなくてもよくなった」「大声を出すと要求が通った」といった経験を繰り返すと、お子さまは**「ここで抵抗すると、自分にとって有利な結果が得られる」**と学習してしまうことがあります。
これは悪意があって言うことを聞かないのではなく、これまでの人との関わりの中で身についた**「対人関係における誤学習行動」**の一つと考えることができます。
そのため、「言うことを聞かない子」と決めつけるのではなく、「この行動によって、お子さまは何を得ているのだろう?」という視点で考えることが大切です。その理由が分かることで、叱るだけではなく、お子さまに合った支援方法が見えてきます。
例えば、活動の切り替えが苦手なお子さまには、「あと5分で終わるよ」と事前に伝えたり、次の活動を分かりやすく示したりすることで、安心して行動できるようになります。また、落ち着いて行動できた時や、自分の気持ちを言葉で伝えられた時には、その行動をしっかり認めて褒めることで、「この方法で伝えればうまくいく」という新しい学習につながります。
児童発達支援では、お子さま一人ひとりの発達段階や特性だけでなく、行動が起こる理由や周囲との関わり方まで丁寧に分析し、適切な支援を行います。その積み重ねが、社会性や感情のコントロール、コミュニケーション能力の向上につながっていきます。
リーノでは、「困った行動」の背景には必ず理由があるという考えを大切にしています。行動だけを変えようとするのではなく、その理由を一緒に見つけ、お子さまがより良い方法で気持ちを表現できるよう支援しています。「言うことを聞かない」と感じた時こそ、お子さまからの大切なサインかもしれません。一人で悩まず、ぜひお気軽にご相談ください。
多機能型通所支援事業所リーノ
作業療法士(管理者)梅内 峰宏
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