みなさま、こんにちは。多機能型通所支援事業所リーノです。今回は、子どもの気持ちに寄り添うことと、要求への応じ方についてお伝えします。
「ゲームで負けると怒ってしまう」「欲しい物が手に入らないと泣き続ける」。こうした場面で、子どもの気持ちを大切にしたいと思うほど、どう対応すればよいのか迷うことがあります。
悔しかった気持ちを受け止めるために、もう一度勝てるようにしてあげる。泣いている姿がつらくて、欲しがっていた物を渡してあげる。そこには、子どもに安心してほしいという大人の願いがあります。
ただ、リーノでは「気持ちを受け止めること」と「要求をかなえること」を分けて考えています。
「勝ちたかったね」「まだ遊びたかったね」。その思いは大切にします。悔しさや怒りを感じること自体を、悪いこととして扱う必要はありません。一方、怒ったことを理由に勝敗を変えたり、友達が使っている物を取り上げて渡したりすると、その場で子どもが「怒ることが自分に有利だ」という経験にも変わります。
そうしたやり取りが重なると、「強く怒ることで、自分の思いがかなう」という学びにつながる場合があります。本人が計算しているとは限りません。日々の経験を通じて、その方法が身についていくことがあるのです。
そこで大切になるのが、気持ちを受け止めながら、まずは「その言動は通じない」という経験をすること。そして、別の伝え方や行動を一緒に育てることです。
例えば、友達のおもちゃを使いたいときには、「貸して」と伝える、順番を確認する、待つ間の遊びを選ぶ、といった方法があります。言葉で伝えることが難しければ、指さしやカード、大人の仲立ちも使えます。要求がかなうかどうかにかかわらず、「伝えたら分かってもらえた」という経験を大切にします。
また、強く怒っているときに、長く説明して納得を求める必要はありません。安全を確保し、その子に合った距離や関わり方で、落ち着きを取り戻すことを支えます。休憩や安心できる関わりは、落ち着けたことへのご褒美ではなく、必要に応じて提供する支援です。
もちろん、痛みや感覚のつらさ、理解できない不安まで、「要求を通さない」の一言で扱うことはできません。何に困っているのかを確かめることが先になります。
リーノが目指すのは、気持ちを押し込めることではありません。「嫌だった」と伝えながらも、人とやり取りし、次の行動を選べるようになることです。
「あなたの気持ちは大切にするよ。そのうえで、どうしたらよいか一緒に考えよう」。この姿勢を、日々の支援の土台にしていきたいと考えています。
多機能型通所支援事業所リーノ
作業療法士 梅内 峰宏
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
松本市、塩尻市、安曇野市等、松本周辺市町村で療育施設(児童発達支援、放課後等デイサービス)をお探しの方は、
ぜひ「多機能型通所支援事業所リーノ」へお問い合わせください!
〒399-0701 長野県塩尻市広丘吉田50-7(トイザらス近く)
TEL:0263-75-4171