療育コラム運動シリーズ:寝返りにはどんな意味がある?幼児期にもつながる動きの大切さ

みなさま、こんにちは。長野県塩尻市、松本市で児童発達支援、放課後等デイサービス、保育所等訪問を運営している多機能型通所支援事業所リーノです。発達に特性をお持ちのお子様の家族に少しでも有益な情報をお届けするため、コラムを定期的に配信します。今回は、運動発達・身体機能発達をテーマしたコラムをお届けします。

寝返りは「移動」だけではない大切な運動

赤ちゃんが仰向けからうつ伏せへ体を回す「寝返り」。一見すると単純な動きですが、実際には頭、肩、腕、体幹、骨盤、脚を連動させながら行う全身運動です。

特に大切なのが、身体をひねる動きです。寝返りでは、身体を一枚の板のように回すのではなく、上半身と下半身が少しずつ時間差をつけながら回っていきます。こうした経験を重ねることで、「身体の左右を協調させる」「重心を移動する」「姿勢を立て直す」といった動きの土台が育っていきます。

厚生労働省の「保育所保育指針」でも、乳児期には寝返り、お座り、はいはい、つかまり立ちなど、発育に応じて遊びの中で十分に体を動かす機会を確保することが示されています。

「ひねる力」は幼児期の遊びにもつながります

身体をひねる動きは、赤ちゃんの時期だけのものではありません。

例えば幼児期には、走りながら方向を変える、ボールを投げる・蹴る、遊具をまたぐ・よじ登る、寝転がってゴロゴロ転がる、後ろを振り返る、といったさまざまな動きの中で体幹を回旋させる経験が必要になります。

文部科学省の「幼児期運動指針」でも、幼児期は「回る・転がる・登る・投げる」など、多様な基本動作を遊びの中で経験することが大切だとされています。また、厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」でも、同じ動きに偏らず、さまざまな動作で全身を使うことが望ましいとされています。

大切なのは、きれいな寝返りを「練習させる」ことではありません。幼児期になってからも、転がる、くぐる、登る、投げるなど、遊びの中で自然に身体をひねる機会をたくさんつくることです。

リーノでも、子どもたちが「やってみたい!」と思える遊びの中で、身体をさまざまな方向に動かす経験を大切にしています。赤ちゃんの頃から続く一つひとつの動きが、その後の豊かな身体の使い方につながっていきます。
多機能型通所支援事業所リーノ
作業療法士 梅内 峰宏

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